あの看板風ステッカー

これは岩手の遠野でグッズ製作をされている盆地くらふとさんの作品です。

岩手の遠野は「妖怪・伝説的存在」が今なお語り継がれている土地で、特に河童が有名です。

実際に河童が出ると言われているカッパ淵という場所も存在しています。

この作品との出会いはXでした。

ある日Xを眺めていたらこちらの投稿が流れてきました。

これは遠野伝承園で購入したとてもセンスの光るあの看板ステッカー pic.twitter.com/QwUlJE57kA

— たぬちゃん (@XnLQMBBVXY13382) October 16, 2025

ちょちょちょちょ待て〜〜〜〜〜〜〜い！！！と一瞬で指を止めました。

なんというセンスの良さ、目の付け所の鋭さなのでしょう。

心の震えが止まりませんでした。

私は秋田出身です。

この手の看板は子供時代腐るほど見てきました。

田舎で暮らしていたあの頃、私にとってあれらはただただ気味が悪く不快なものでした。

しかし今、たまに田舎に行ってもあれが…ない気がするのです。

減っているのでしょうか？…

それともあの頃は親の運転する車にただ乗っているだけだったから、景色にフォーカスできたけど、今は自分で運転するから看板どころではなくて気付けてない…？…。

いずれにせよ、久しく見れていないというその事実に気付いた時、無性にあの看板が恋しくて仕方がなくなりました。

もう会えないのかと思うと、なんであの時もっと目に焼き付けなかったんだ、あの前に立ってピースして写真を撮らなかったのだと後悔しました。

あれほどシュールで面白いTHE・田舎はねえだろ！！って、失って（るのか不明だが）初めて気がつきました。

そのような私の想いが……このステッカーの写真を見た時、ぽっと浄化された感じがしました。

嗚呼…こんなところでまた…出会えた…生きててくれたんだね……涙って、懐かしく嬉しい気持ちになりました。

そして、あの看板をステッカーにしようと思いついた作者の盆地くらふとさんのとてつもないセンスの良さに感動いたしました。

面白すぎる。

尚且つ河童、ザシキワラシ、オシラ神とのコラボ。

本家に全く負けない強強メンツなところ、最高です。

オシラ神って初めて聞いたのでなんだろう？と思い調べてみたところ、遠野を代表する民間信仰の神で、「神と人のあいだの存在」に近いものらしい…。

ゾクゾクします……。

個人的に岩手は友人が大学時代住んでいて、何度も何度も行っています。

当然、シュール好きな私としては遠野なんて涎が出るほど行きたい場所でした。

しかし友人から悲しいお知らせが。

「そこ彼氏と行ったからごめん〜。」〜涙〜。

遠野に行けないまま大学時代が終わり、友人も卒業と同時に岩手を出て、それ以来行けておりません。

でもこのステッカーに会いに、行かなければならないととても思いました。遠野。

遠野以外にも、岩手には本当に面白い観光スポットがありすぎて魅力が溢れる県なので、みなさん行ってみてください！（急な岩手愛）

はあ…素敵な作品を世に生み出してくださりありがとうございます。

この作品は一体どのような経緯で思いついたのか、なぜ作ろうと思ったのか、遠野にどのような思いを持っていらっしゃるのか、本当に色々な事が気になります。

いつかお聞きできたらと願って止みません。